ペット保険を提供している会社は? 通院・手術と精算方法で見る3社の違い
ペット保険を提供する会社には、アニコム損保、第一アイペット損保、ペット&ファミリー損保などがあります。同じ犬や猫の治療費に備える保険でも、通院まで対象にするか、手術を中心に備えるか、病院の窓口で精算できるかで使い勝手が変わります。本記事では3社の公式情報をもとに、代表的な商品と補償の考え方を紹介します。補償割合だけで比較せず、支払いの日数・回数、年間の限度額、自己負担となる免責金額も整理しました。2026年4月の第一アイペットへの社名変更を反映し、商品ごとに異なる条件が分かる形で各社の特徴を見ていきます。
Q&A
Q1ペット保険を提供している会社はどこですか?
本記事では、アニコム損保、第一アイペット損保、ペット&ファミリー損保を紹介しています。この3社以外にも提供会社があります。
Q2どのペット保険でも病院の窓口で精算できますか?
いいえ。今回紹介した代表商品では、どうぶつ健保ふぁみりぃとうちの子が対応病院での窓口精算に対応しています。げんきナンバーわんスリムは後日請求です。
Q370%補償なら、治療費の7割が必ず戻りますか?
必ずではありません。補償対象外の費用、免責金額、支払限度額や日数・回数の上限などにより、受け取れる額は変わります。
Q4アイペットと第一アイペットは別の会社ですか?
2026年4月にアイペット損害保険が第一アイペット損害保険へ社名を変更しました。
補償割合が同じでも、受け取れる金額は変わる
ペット保険を比べるとき、「治療費の何%が補償されるか」は目につきやすい数字です。ただ、実際の保険金は、その割合だけでは決まりません。通院が対象か、1日や1回の支払限度額はいくらか、年間に何日使えるかによっても変わります。
動物病院でいったん治療費を全額支払い、後から保険金を請求する商品もあれば、対応病院で自己負担分だけを支払う「窓口精算」が使える商品もあります。今回は、こうした違いが分かる3社を取り上げました。保険料の安さや人気の順位を示す記事ではありません。
3社の代表商品と使い方の違い
| 保険会社・代表商品 | 治療の補償範囲 | 精算・支払いの特徴 |
|---|---|---|
| アニコム損保/どうぶつ健保ふぁみりぃ | 通院・入院・手術 | 対応病院で窓口精算。限度額・限度日数等あり |
| 第一アイペット損保/うちの子 | 通院・入院・手術 | 対応病院で窓口精算。プランごとに限度額等を設定 |
| ペット&ファミリー損保/げんきナンバーわんスリム | 通院・入院・手術 | 後日請求。免責金額があり、年間限度額の範囲内で日額・回数制限なし |
2026年10月2日に確認した公式情報に基づく代表商品の比較です。同じ会社でも別商品は条件が異なります。補償対象外の治療、加入条件、待機期間などは各商品の重要事項説明書をご確認ください。
アニコム損害保険
アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、通院・入院・手術を対象とする商品です。犬と猫に加え、鳥、うさぎ、フェレットも対象に含まれます。新規契約の対象年齢は、犬・猫が7歳11か月まで、鳥・うさぎ・フェレットが3歳11か月までです。
対応病院では、どうぶつ健康保険証を提示して窓口精算ができます。未対応の病院でも、同商品は後から保険金を請求する方法があります。
入院・手術を対象とする「どうぶつ健保ぷち」や、8歳以上の犬・猫が新規加入できる「どうぶつ健保しにあ」もあります。ただし「ぷち」は窓口精算の対象外です。「しにあ」は原則として対応病院の診療費が対象になるなど、商品によって利用条件が違います。
第一アイペット損害保険
旧アイペット損害保険は、2026年4月に第一アイペット損害保険へ社名を変更しました。代表商品の「うちの子」は通院・入院・手術を補償し、対応病院で窓口精算を利用できます。補償割合は30%・50%・70%の3プランです。
同じ「うちの子」でも、新規加入できる年齢や支払限度額はプランによって異なります。たとえば70%プランには、通院・入院の日数や手術回数の上限があります。年間の最大補償額は、それぞれの限度額を合計した数字として読む必要があります。
手術に備える「うちの子ライト」も提供しています。手術と、それを含む連続した入院を対象とし、通院は補償しません。対象となる治療費が3万円に達しない場合は支払いがない条件もあるため、「うちの子」とは分けて比較したい商品です。
第一アイペットの会社概要 / うちの子の補償内容 / うちの子ライトを含む商品案内
ペット&ファミリー損害保険
T&D保険グループのペット&ファミリー損保は、「げんきナンバーわんスリム」を提供しています。犬と猫の通院・入院・手術を対象とし、年間最大補償額はプラン70が70万円、プラン50が50万円です。その範囲内では、1日あたりの支払限度額や年間の支払い回数に制限を設けていません。
一方で、自己負担となる「免責金額」があります。現在の商品案内では1日あたり5,000円で、入院は日数分をまとめて、通院は治療日ごとに控除します。補償対象の治療費から免責金額を引き、その残額に補償割合を掛ける仕組みです。少額の通院と高額な治療とでは、自己負担の感じ方が変わります。
窓口精算には対応していないため、保険金は後日請求します。日額・回数の制限がない点と、免責金額・年間限度額がある点をセットで捉えると、商品の性格が分かりやすくなります。
通院のたびに使うか、大きな治療費に備えるか
日ごろの通院にも備えたいなら、まず通院補償の有無と、かかりつけの病院での精算方法を確認します。手術など大きな出費が心配なら、1回の上限額や入院の扱いが比較の中心になります。
アニコムと第一アイペットでは、同じ会社の中にも通院を含む商品と入院・手術に絞った商品があります。ペット&ファミリーのスリムでは、日額・回数制限を設けない代わりに免責金額を設定しています。会社名と補償割合だけを見るより、普段の通院と大きな治療をそれぞれ想定したほうが、違いをつかめます。